Official Papers of Fleet Admiral Ernest J. King
本コレクションは第二次大戦期の米国の海軍元帥アーネスト・J・キング(1878-1956)の公式文書を収録するものです。
キングは1939年、60歳の時に海軍将官会議のメンバーに任命されます。将官会議は高級将官の最終ポストで、通常はこの後現役を引退することになりますが、直後に第二次大戦が勃発したため異例の形で現役を続け、1941年1月には大西洋艦隊総司令官に任命されます。大西洋艦隊司令長官としては、連合軍の対潜水艦戦の指揮を執るとともに、英国とソ連に対する武器貸与計画の遂行業務を統括しました。
日本軍の真珠湾攻撃後は合衆国艦隊司令長官(Commander in Chief, U.S. Fleet, COMINCH)として海軍全体の作戦指揮に当たりました。1942年1月、海軍作戦部長(Chief of Naval Operations, CNO)ハロルド・スターク提督が辞任すると、ルーズベルト大統領はキングを合衆国艦隊司令長官と海軍作戦部長を兼任させる大統領令に署名します。
キングはさらに、新たに創設された統合参謀本部(Joint Chiefs of Staff)、連合参謀本部(Combined Chiefs of Staff)のメンバーとして、1941年12月から1942年1月にかけてワシントンDCで開催された米英統合参謀本部会議から1945年のポツダム会議に至る一連の幕僚長会議では、連合軍の全体戦略策定において中心的な役割を果たしました。
本コレクションは、キングの書簡、覚書、1941年12月のワシントンから1945年7月のポツダムまでの一連の合同幕僚長会議の文書と議事録、キングと太平洋艦隊司令長官ニミッツ提督の会談の協議事項と議事録、演説原稿、海軍作戦部長室関係文書、海軍省関係文書、海軍兵站関係文書、陸海軍統合関係文書等々、約1万ページの文書群を収録します。
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