NCCOってなんですか ?

 

外交文書、内務省文書、首相文書、内閣文書、労働組合資料、労働者の自伝、領事報告、ロマン派文学コレクション、三文犯罪小説コレクション、ブロードサイド・バラッドコレクション、劇場文書、音楽コンサート関係資料、写真コレクション、科学技術史関係資料、女性史関係資料、欧州・アフリカ交流関係資料など、入手困難な貴重な資料をデジタル化して提供する、初めての19世紀史料コレクションデータベースです。

産業革命により大きな生産力を手にした結果、社会が豊かになり人口が増加し、右肩上がりの経済成長が始まった時代、その反面で、貧富の格差が拡大、農村から都市へ人口が流入し、貧困、衛生、環境など、様々な弊害が都市を中心に現れた時代、フランス革命が生み出した自由と平等という理念を巡って政治の舞台が動き始めた時代、人々が伝統的な身分から解き放たれて国民というアイデンティティの下にまとまり始めた時代、西洋諸国が東洋諸国に対して経済的、軍事的に優位に立ち、世界の広い地域を植民地化した時代、蒸気船、鉄道、電信など、交通と通信における技術革新により世界の距離が短縮された時代・・・・・・、19世紀は様々に特徴づけることができます。印刷出版に眼を向ければ、蒸気機関を利用した印刷機の導入により、大量印刷が可能になり、出版点数が飛躍的に増大し、識字率の上昇と相俟って、社会の広い層が読み書きする社会が到来したのが19世紀です。
Nineteenth Century Collections Online (NCCO) は、19世紀の文献の中から史料的価値の高いものを集めたデータベースです。Eighteenth Century Collections Online (ECCO) が18世紀の文献を包括的に蒐集し、それらへのアクセスを可能にするデータベースであるのに対して、NCCOは、19世紀に出版点数が飛躍的に増大したことから、包括的に蒐集することではなく、価値の高いものを選択的に蒐集することによって、現代の人々に19世紀を再現させることを目的としたデータベースです。全体を幾つかの分野(各分野をアーカイブと呼びます)に分け、その分野に関する貴重な資料をデジタル化しました。

2012年、4つのアーカイブがリリースされました。

2013年、4つのアーカイブがリリースされました。

2014年、次のアーカイブがリリースされました。 

収録資料は、英国図書館、米国公文書館、英国公文書館、オックスフォード大学ボドリアン図書館、米国議会図書館、中国国立図書館、オーストラリア国立図書館など、世界有数の図書館、公文書館が所蔵する貴重な資料から選ばれています。刊行資料だけでなく、未刊行資料も多数収録されています。8つのアーカイブが収録する資料は、全体で2,000万ページに達します。

NCCOは19世紀の資料のデータベースですが、収録文献は18世紀、20世紀のものも含まれています。「長い19世紀」という言い方がある通り、18世紀後半の産業革命やフランス革命から20世紀初頭の第一次大戦の頃までを一つのまとまりをもった時代としてとらえる方が、より見通しが良くなります。広い意味での19世紀の資料を集めているのがNCCOです。

先に特徴づけた通り、19世紀は私たち現代人が抱える問題の多くが初めて現れた時代です。19世紀の正負の遺産を抱えているのが現代であると言えるでしょう。現代の問題を歴史という長い視野の下に置いてみると、予想外の側面が見えてくるものです。現代の問題にアプローチするためのツールとして、どうぞNCCOをお使いください。